
シャワーヘッドは、意外にも汚れがたまりやすいです。とくに、シャワーの勢いが弱くなったと感じたときは、汚れがたまっている可能性が高いです。本記事では、シャワーヘッドの汚れの原因や掃除方法、汚れを予防するためのポイントをまとめて解説します。本記事を参考に、清潔かつ快適なシャワーを維持しましょう。
シャワーヘッドの汚れの原因
シャワーヘッドが汚れる原因は、主に4つあります。
水アカ
水アカは、水に含まれるカルキが白く硬い汚れとしてこびり付いたものです。不衛生ではないものの、一度付くと落ちにくく、シャワーの穴を塞ぎ水の流れを悪くする可能性があります。
カビ
カビは高温多湿な浴室環境で繁殖しやすく、見えない内部にも発生することがあります。浴室をしっかり乾燥させないと、シャワーヘッド内にカビが発生しやすくなります。
石鹸カス
石鹸カスは、シャワー使用時に飛び散ったシャンプーや石鹸の泡が蒸発し、残留することで発生します。水アカと同様にシャワーヘッドの穴を塞ぐことがあり、水の流れを乱します。
柔らかい汚れなので比較的落としやすいものの、放置すると蓄積してカビの発生源にもなるため、こまめな掃除が大切です。
皮脂
皮脂は体や髪を洗う際にシャワーヘッドに付着し、水アカや石鹸カスと混ざることで落ちにくくなります。皮脂はぬるま湯で溶けやすいものの、水では落ちず、時間が経つとさらに頑固な汚れとなります。
シャワーヘッドの掃除方法
シャワーヘッドの汚れを落とすには、汚れの種類に応じた掃除方法を選ぶことが大切です。
水アカ・石鹸カスの掃除方法
水アカや石鹸カスを落とすには、クエン酸または酢を使います。40℃程のお湯を1リットル用意して、クエン酸を大さじ1杯入れましょう。酢を使う場合は、1リットルではなく、200mlのぬるま湯を準備しましょう。
次に、シャワーヘッドをホースから外し、クエン酸水または酢水に完全に浸るようにして1〜3時間ほど放置します。つけ置き後、歯ブラシを使ってシャワーヘッドの表面や穴にこびり付いた水アカ・石鹸カスをこすり落とします。
細かい部分の汚れが取りづらい場合は、つまようじを使って掃除しましょう。シャワーヘッドとホースの接続部分にも汚れが溜まりやすいので、つまようじを活用してきれいにします。
最後に水洗いをして完了です。シャワーヘッドを外せない場合は、装着したまま同じ方法で掃除できます。
カビ・皮脂の掃除方法
カビや皮脂の汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダを使うのがおすすめです。40℃くらいのお湯に重曹を大さじ2〜3杯入れましょう。より強力な洗浄力を求める場合は、セスキ炭酸ソーダ大さじ1を使っても大丈夫です。
シャワーヘッドをホースから外し、1〜3時間つけ置きしましょう。そして、つけ置きの待ち時間に重曹ペーストを作ります。
重曹に少量の液体石鹸または水を加え、ペースト状になるまで混ぜます。つけ置きが終わったら、シャワーヘッドの穴の部分に重曹ペーストを塗り、キッチンペーパーで包んでしばらく放置しましょう。
時間が経ったら、スポンジや歯ブラシでしっかりこすり、シャワーヘッドの穴は、つまようじなどで汚れを取り除きましょう。最後に水洗いをすれば、掃除は完了です。
シャワーヘッドの汚れを予防するポイント
最後に、シャワーヘッドを清潔に保つための3つの予防方法を紹介します。
浴室の換気をしっかりする
浴室は入浴後、温度と湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい環境になります。そのため、入浴後は必ず換気を行うことが大切です。浴室に窓がある場合は開けて空気を入れ替え、換気扇を回して湿気を外へ逃がしましょう。
とくに湿気がこもりやすい浴室では、長時間換気扇を回すことをおすすめします。
シャワーの水を切って高い位置にかける
入浴後のシャワーヘッドには、皮脂やシャンプー・ボディーソープの成分が付着していることがあります。そのまま放置すると、水アカや石鹸カスが溜まり、汚れの原因になります。そのため、使用後はシャワーヘッドをしっかり洗い流しましょう。
また、シャワーヘッドには水滴が残りやすいため、使用後に振って水を切ることも重要です。さらに、シャワーヘッドはできるだけ高い位置にかけると乾燥しやすくなり、カビの発生を防げます。
定期的にお掃除する
いくら予防していても、シャワーヘッドは毎日の使用で少しずつ汚れが蓄積します。汚れがこびり付いてしまうと掃除が大変になるため、定期的に簡単な掃除を行いましょう。
たとえば、クエン酸や重曹を使ってつけ置きし、歯ブラシやスポンジで軽くこするだけでも十分な効果があります。汚れが軽いうちに掃除することで、こびり付くのを防ぎ、清潔な状態を保ちやすくなります。
まとめ
シャワーヘッドは、日々の使用で汚れが蓄積しやすいです。放置すると水の勢いが弱くなったり、不衛生になったりします。本記事では、汚れの原因ごとに適した掃除方法を解説しました。クエン酸や重曹を活用すれば、頑固な汚れもスッキリ落とせます。また、汚れを防ぐためには「換気を徹底する」「使用後に水を切って高い位置にかける」「定期的に掃除をする」ことがポイントです。適切なケアを心がけ、快適で清潔なシャワー環境を保ちましょう。