シャンプーでは「予洗い」が重要と聞いたことがある方も多いでしょう。予洗いは、シャンプーを行ううえで重要な工程の一つであり、ていねいに行うことでさまざまなメリットを得られます。しかし、具体的にどのようなメリットがあるのか、どのような手順で行うべきか知らない方も多いでしょう。本記事では、予洗いの重要性や方法を解説します。
髪を美しく保つ!シャンプー前の「予洗い」の重要性とは?
日々のヘアケアで欠かせないシャンプーですが、その効果を最大限に引き出すために「予洗い」が重要であることをご存じでしょうか。予洗いとは、シャンプーをする前に髪と頭皮をしっかりお湯で流すことを指します。
予洗いのひと手間を加えるだけで、髪と頭皮が健康になり、髪の美しさを保つことができます。ここでは、予洗いがなぜ重要なのかを詳しく解説します。まず、予洗いを行うことで頭皮についている皮脂や汗の汚れを落としやすくする効果があります。
日常生活の中で、頭皮には皮脂や汗が自然に分泌されており、蓄積すると毛穴の詰まりやニオイの原因となることがあります。予洗いをしっかり行うことで、頭皮の表面についた汚れが浮き上がり、シャンプーで効率的に落とすことができるのです。
また、毛穴に詰まった汚れも落としやすくなります。頭皮は皮脂の分泌が多い部分と言われており、皮脂が毛穴に詰まることでフケやかゆみ、抜け毛の原因となることがあります。予洗いによって毛穴周辺の皮脂汚れをあらかじめ落としておくことで、シャンプーをしたときにしっかりと洗浄でき、頭皮環境の改善につながります。
さらに、髪の毛に付着したホコリや花粉などの汚れも予洗いで取り除きやすくなります。髪の毛には気づかないうちにさまざまな汚れが付着しています。髪の毛に付着した汚れをシャンプーだけで落とそうとすると、髪や頭皮に負担がかかりやすいため、予洗いであらかじめ汚れを除去することが重要なのです。
そのほか、予洗いには、髪や頭皮に余計な負担をかけずに洗浄効果を高めるメリットもあります。シャンプーをするときの髪の摩擦はダメージの一因となりますが、予洗いをしっかり行うと汚れが浮き上がりやすくなり、シャンプーの泡立ちが良くなります。
泡が十分に立つことで、指が髪や頭皮に引っかかることなくスムーズに洗えるため、髪を傷めるリスクを軽減できるのです。さらに、泡立ちがよいとシャンプーが均一に行き渡り、頭皮や髪全体の汚れを効率的に落とすことが可能になります。
このように、予洗いにはさまざまなプラスの効果が期待できます。シャワーで髪をサッと濡らして、すぐにシャンプーを使うのが習慣化している方も多いかもしれませんが、予洗いを習慣化して髪と頭皮を健康に保ちましょう。
正しい予洗いのやり方
予洗いの重要性について理解できたものの、具体的にどのような手順で行うべきかわからない方も多いでしょう。まず、予洗いの最初のステップとして重要なのがブラッシングです。シャンプー前にパドルブラシを使って髪をていねいにとかすことで、髪に付着したホコリや汚れを取り除いてください。
ブラッシングは毛先から根元へ、えりあしから頭頂部へと徐々に行うのがポイントです。とくに頭頂部はていねいに行い、ブラシの先が頭皮に軽く触れるように意識するとよいでしょう。ブラッシングをしっかりと行うことで、シャンプー中の髪の絡まりを防ぎ、余計な抜け毛を減らすことができます。
次に、頭皮の洗浄を行います。ここでは、髪ではなく頭皮をしっかり濡らすことが重要です。ぬるめのお湯を使い、頭皮全体にお湯が行き渡るよう、2分ほど時間をかけてていねいに流します。この際、指の腹を使って軽くマッサージするように洗うと、毛穴に詰まった汚れや余分な皮脂を浮かせて落としやすくなります。
予洗いを終えたら、シャンプーを行いましょう。その際、シャンプーをしっかり泡立ててから使うことが重要です。シャンプーの原液を直接髪につけると、泡立つまでに髪同士が摩擦し、ダメージの原因となるため注意してください。
手のひらに適量のシャンプーを取り、お湯を少し加えながら泡立てます。十分に泡立てることで、髪や頭皮への負担を軽減し、泡が汚れを効率的に浮かせてくれます。
また、シャンプーを頭皮全体に行き渡らせる際には、指の腹を使ってやさしくマッサージするように洗うことがポイントです。一方で、髪の毛同士を擦りあわせることは避けましょう。
髪に付いた汚れは、シャンプーの泡やすすぎ時のお湯で自然に落ちるため、髪には指を通す程度のやさしい動作で十分です。最後に、時間をかけてていねいにすすぎます。すすぎ残しは、シャンプーや汚れが頭皮に残り、ニオイやかゆみ、湿疹の原因となるため注意が必要です。
まとめ
今回は、シャンプーを行うときの予洗いについて解説しました。予洗いをていねいに行うことで、シャンプーの泡立ちがよくなることに加え、頭皮に付着している皮脂や汗の汚れを落としやすくしたり、毛穴に詰まった汚れを落としやすくなったりする効果があります。また、シャンプーを行うときの髪への摩擦はダメージの原因となりますが、予洗いをしっかりと行うことで、泡立ちがよくなり摩擦を軽減できるため、髪にとってもやさしいといえます。