賃貸でもシャワーヘッドの交換はできる？

シャワーヘッドの寿命は5年程度とされており、経年劣化によって不具合が生じます。また、近年では節水効果の高いものや、美容効果があって高機能なものなどが増えており、交換を検討している方も多いでしょう。そこで本記事では、賃貸物件でもシャワーヘッドの交換はできるのか、メリットや注意点について解説します。

賃貸のシャワーヘッドは交換できる？

賃貸物件でもシャワーヘッドの交換は可能です。ただし、交換理由によって、誰が費用を負担するのかなどが変わってきます。まず、シャワーヘッドが劣化して水漏れや破損といった故障が発生した場合には、貸主である大家や管理会社に連絡を入れれば、貸主の費用負担で交換してもらえることが一般的です。

一方で、「シャワーの水圧を強くしたい」「節水機能やマイクロバブル機能が付いた製品にしたい」といった、借主側の希望による交換の場合は、自費での対応が基本です。

自己負担で交換する場合、大家や管理会社に許可を得る必要はないとされていますが、交換前に一度相談しておくと安心でしょう。相談をしておけば、退去時のトラブルを未然に防ぐことができます。

つまり、賃貸物件でのシャワーヘッド交換は自由に行えるケースが多いものの、交換理由によって、貸主と借主のどちらが費用を負担すべきかが変わります。借主の判断で交換する場合も、事前に連絡を入れ、原状回復に備えて既存のシャワーヘッドを保管しておくことがポイントです。

シャワーヘッドを交換するメリット

シャワーヘッドを交換することはさまざまなメリットがあります。まず、マイクロバブルタイプのシャワーヘッドなどに交換すると、洗浄力が向上するという点が挙げられます。マイクロバブルとは、非常に細かい気泡のことであり、気泡が肌の汚れを効果的に落としてくれます。

通常のシャワーヘッドでは取り切れない細かな汚れまで洗い流すことが可能です。また、節水タイプのシャワーヘッドに交換すれば、水道代やガス代の節約につながるのも大きな魅力です。節水タイプの製品は、通常のシャワーヘッドと比べて使用する水の量を大幅に減らす設計が施されています。

中には、手元で水の流れを止めるストップ機能が付いたものもあり、必要に応じてかんたんに水を止められるため、無駄に水を使ってしまうのを防ぐことができます。手元のストップ機能が付いている製品は、蛇口をひねる手間も省けます。

そのほか、機能性の高いシャワーヘッドも増えており、浄水機能や塩素除去機能が付いた製品を選べば、水道水の中に含まれる不純物や塩素を軽減し、肌や髪への負担を減らすことができます。

また、機能だけではなくデザイン性にも優れたシャワーヘッドが登場しており、インテリアの一部として見た目にも楽しめるものが増えています。

このように、シャワーヘッドの交換は日々の快適さや節約効果、美容効果、デザイン性の向上など多くのメリットをもたらします。自分や家族のライフスタイルに合ったシャワーヘッドを選ぶことで、日々のバスタイムをより充実させられるでしょう。

シャワーヘッドを交換する注意点

賃貸物件でシャワーヘッドを交換する際は、事前に確認しておくべき注意点がいくつかあります。まず、交換前に賃貸物件に備え付けられているシャワーヘッドのメーカーや型番を確認するようにしましょう。同じメーカーのシャワーヘッドであれば、そのまま交換が可能なケースが多く、追加の部品を購入する必要もほとんどありません。

一方で、異なるメーカーのシャワーヘッドに交換する場合、シャワーホースの接続部分に互換性がない場合があります。この場合、変換アダプターが必要になることが多いため、事前に対応可能なアダプターがあるかを確認しておきましょう。

また、メーカーによっては特殊な規格を採用している場合もあるため、購入前に仕様をしっかりと確認することが大切です。次に、シャワーヘッドの根元とシャワーホースのネジ部分のサイズを確認する必要があります。

サイズがあわないと取り付けができないだけではなく、水漏れの原因になることもあるからです。一般的には規格化されているサイズが多いですが、賃貸物件に備え付けられているものは古いタイプや特殊な仕様である可能性もあるため、事前にチェックしましょう。

また、シャワーヘッドを交換した後、元々備え付けられていたシャワーヘッドは必ず保管しておくことも注意点のひとつです。賃貸物件では、退去時に原状回復が義務付けられており、交換した設備を元の状態に戻すよう求められることがあります。

備え付けのシャワーヘッドを紛失したり処分してしまったりすると、新たに同じ型番のシャワーヘッドを購入するか、原状回復費用を請求される可能性があります。このようなトラブルを防ぐためにも、交換後のシャワーヘッドは捨てずに保管しておくようにしましょう。

まとめ

今回は、賃貸物件のシャワーヘッド交換について解説しました。賃貸物件であってもシャワーヘッドの交換は可能ですが、どのような理由で交換するのかによって、誰が費用を負担するのかが変わります。また、賃貸物件の場合は原状回復を求められるのが基本であるため、取り外したシャワーヘッドを処分するのではなく、保管しておくようにしましょう。また、交換を行うときは、無断で行うのではなく、物件の管理者に相談したうえで行うことをおすすめします。